アメリカのホームスクーリングの衝撃

アメリカ人の仕事のパートナーと話していて今日驚いたことがある。来週から自分の子供たちがHomeschoolingを始める、というのである。

Homeschoolingとはその名の通り、毎日学校に通うのではなく、自宅で学習をすること。存在するのは知っていはいたが、日本ではまだまだ一般的ではなく、あまり調べたこともなかった。アメリカではここまで進んでいたとは。

なんでも公立の学校なのに、希望すればだれでもHomeschoolingに切り替えられるという。連絡すると、新品のPCにプリンタまで送られてきて、自宅のインターネット代金まで2割程度支払ってくれるのだそう。子供は好きな時間にPC上でビデオ等で学習し、試験も受けて単位を取る。たとえば算数が得意な子なら、自分の学年よりもっと上の学年の学習も進めることができるという。時間割も特に決まっていないので、今週は国語にはまったということになれば、1週間国語だけ進めるのもありだそうだ。朝寝坊して10時から始めてもいいし、日中出かけて朝と夜だけ勉強してもいいし、1週間旅行に行って残りの日数で実施してもいいし、とにかく決められた期間内に決められた量を実施すればよいとのこと。(先に進むのはどんどんあり。)

でもそれでは友達ができないじゃない?と思ったら、通学校は一応決まっていて、その学校の部活等には参加できるので、日中家で勉強して夕方から部活にだけ参加できるという。さらに、遠足等の行事にも参加できる。驚いたのは、理科の実験。いくら家で勉強といっても、理科の実験や家庭科の実習は無理でしょう。。。と思ったら、なんとバンが家の近くまでやってきて、その車の中で、近所のHomeschoolingの子が集まって理科の実験をする仕組みという。一体どこまですごいのか!?(*もちろん同じアメリカでも州や地域によってルールにはかなりの差はある。)

日本だと、なぜそこまでして家で。。。という反論も出て、もし導入しても、引きこもりやいじめにあった生徒向けなのではないか、というネガティブなイメージになりそうなのだが、アメリカでは決してそうではないらしい。もちろんいじめにあって学校に行きたくないという子もHomeschoolingを選ぶのだろうが、ほかにやりたいことがある(スポーツ選手を目指していて日中練習したいなど)、家族の都合で色々なところに引っ越すのでどこでも遅れなく学習を進めたい、もしくは、学校の一律の授業では面白くないからもっと先を学びたい、など、比較的気軽な理由で選択する人が多いようだ。何という発想の違いであろうか。

家族と本人の選択で、教育ももっともっと自由であっていいという考えがそのまま実行されている。そして、周囲もそれを、個人の選択として、すんなり受け入れているのであろう。あまりに驚く私を見て、日本にはないのか?ときかれはしたものの、あるどころか日本ではまだ在宅での教育は義務教育とはみなされないと議論されるレベル。たとえみなされたとしても、同じようなに実施できるとは、とうてい思えない。。。

だからアメリカの教育はすごい、などというつもりは毛頭ないのだが、政府も新しい制度をすんなりと導入し、一人ひとりが様々な価値観を受け入れて成り立つ社会には学ぶ点も多い。

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